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社会人人生で最もやばかった件

数年前の9月だったかな。

メーカーに入社して4年目、新卒時に配属された東京本社から地方工場に初めて異動し、工場現場社員の人事担当を開始してから数か月経過し、仕事や人間関係にも段々慣れてきた頃だった。

昼休憩中に突然、『ドーン!』と言う音と事務所の窓ガラスを震わせる振動が伝わってきた。『え?!』って雰囲気になり、上司や同僚達とザワザワしてると、防災無線(管理部門では工場から消防&救急用の無線が同時に聴けるようになってる)が鳴り出し、「○○工場です!工場で爆発して、黒煙が上がってます、傷病者が多数います。」って通報が入った。そうこうしてると救急車と消防車立て続けに工場にサイレンを鳴らして走ってきて、どうやら多くの怪我人が居るらしいという話が偉い人達の会議や立ち話から漏れ伝わってきて、そこから人事部門の大変な時間が始まった。最初は地域からの電話が鳴ったり、社員の家族からの安否確認や本社の同僚からの応答対応に追われる。夕方近くなったら、次は被災者が運ばれた病院へ出向き、被災して入院した家族のケアに当たった。工場で働いてる人は東北など遠隔の人も多く、特に若い社員の両親や家族は荷物も持たずに来ていたので、食事の手配や宿泊先の確保をしつつ会社の立場、人事としての立場から謝罪を続ける。皆思う所が有るだろうに、こちらの謝罪に対しては、「危険な現場である事は理解していたはずです。」と返され、一層辛い気持ちで泣きそうになる。夜9時位にようやく事務所に戻ったら、同じく別の病院から戻ってきたベテラン人事のおっちゃんが

「明日からが本番」と一言。

(今日より忙しい事なんてある・・・?)
と思いつつ、その日は寮に帰った。

翌日も早朝から前日と同じ病院に出向き、家族対応。被災者も意識が戻り、様態も安定してきてとりあえず安心出来た。他の被災者家族の対応のために工場近くの社宅に行くと、そこにもマスコミが来ていて住民に聞き込みしてた。速攻管理人に伝えて警察にも来てもらってマスコミを追い払う。事務所に戻ると本社から人事や安全系・防災部門の偉い人が東京から来てて、上司は幹部向けの対応・説明に追われていた。昨日から殆ど寝ずに働き続けてる上司や自分達を傍目に、このタイミングで詳細な状況説明を求めるスタンスに結構な嫌悪感を抱く。一方で他の県の工場で働く人事系の若手が応援に来てくれて、自分を含めた担当者レベルの負担は少しづつ落ち着いてきたかな。同じ年代の人事系の同僚達には色々助けられてかなり心強かった。

それから暫く、工場内のあらゆる部門が事後対応にてんやわんやしていた。製造系は操業が完全にストップしたことで、ほぼ全ての製造・出荷が止まり、設備の立ち下げ&立ち上げ、保全対応に追われ、生産管理部門は怒涛の納期調整。総務部門は公官庁や地域住民への釈明。人事部門は労基署、病院、被災社員家族対応。そして直後に翌年の4月入社予定の高卒新人入社試験があったんだけど、試験受ける高校生の数が事前の見込みから激減した。そりゃそうだよね、安心安全な職場を謳って入社を呼び掛けてきたけど、大きな災害の映像を見せられては。結局、計画では100人採用するはずだった所70人しかあの年は採用出来なかった。(これが後の大変な状況に繋がる。)

そんなこんなで事故直後の激動から、暫くは混乱を抱えながら月日が駆け足で過ぎ去っていった。

たまにしっかりしていそうな大企業でも、テレビや新聞で大きく報道されるような大事故や大事件が発生する。(災害だったり、労働問題ったり、品質不正だったり)けど、一度問題が起こるとその後めちゃくちゃ長期間対応しないといけない事柄がすごく多いんだよね。

結論から言うと人事はその後数年ずっと大変だった。
事故後の再発防止策を検討する上で、安全や防災面の強化が工場内あらゆる職場で必要とされたけど、そんな業務はかなりの現場経験を積まないと出来ない。現場で製造力を支えるベテランを抜擢して、その手の仕事に従事してもらうから、実際の製造現場は若手だらけ&慢性的な人手不足になってしまった。その結果、個々人の残業時間も増加傾向(現場は3交代で回しているから人がいないなら空白のシフトは前後の社員が4時間ずつ早出残業せざるを得ない)になり、若手がメンタルブレイクして辞めていく。『自分たちはまだ数年しか経験ないのに何でこんなに生産の重責を担うのか、人事の人たちは涼しい事務所で呑気に仕事していいですよね。』と。

少し上で書いた採用数の未達もここに来て響いた。本来採用して職場投入する筈だった人員が足りないから現場の技能伝承が遅れる。それが原因で現場でトラブルが起き生産量が不足したり労災が増える。そして更に若手が嫌になって辞めていくという悪循環。人は安定的に採用しないと壊れた組織は中々復活しないと学んだかな。

人事部門のベテランのおっちゃんは「明日からが本番」と言ってたけど、人事部門が大変なのは事故そのものじゃなく、その前から継続する人員構成的な課題や、大きな事故や事件が起きた後には確実に混乱が根深く続くことを知っていたんだなと。

最近、製造業の地位が日本でも相対的に落ちてきていて、現場にかけるコストや人員も徐々に優先度が下げられていると思うんだよね。大きな企業でも品質不正や労働問題、労働災害が多く起きている。綺麗事を言うわけではないけど、人や品質を大事にできない会社は以降長きにわたって持続することはできないし、良いものを作ることはできないと思うんだ。

子供が産まれて戸建て賃貸を見つけた話

今年7月に娘が産まれるという事もあり、
年明け位から部屋探しを続けていました。
元々は1LDKのカップル用アパートに住んでたけど、
さすがに赤ちゃん連れの親子三人では1LDKはキツイという事ですね。

・購入か賃貸か
・戸建てかマンションかアパートか

色々考えた結果、戸建て賃貸を探す方針で
合意して3か月ほど探してきました。
まあみんな知っていると思いますが、地図検索すると便利ですよね。

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Home’sで地図検索した結果

普通に検索すると戸建て賃貸にはいくつか種類があるんですね。

1.賃貸用途で建てられた物件
最初から人に貸すために建てられた物件、比較的設備はショボい印象でした。
家賃も安いわけではなく旨味はないなーという印象です。

2.賃貸テラスハウス
こんなイメージの1,2階部分が存在する長屋みたいなイメージです。
隣の玄関は別の家族が住みます。
子供の足音など気にする場合はいいなと思いましたが、これならマンションの1階と変わらないのでは?と思ってしまいます。
そして検索する際に非常に邪魔です。
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3.所有者が住まなくなった物件
これが結構美味しい案件だなと思い自分が住むことにした物件です。

戸建て買う人って30代且つ子供が小さい人だと思うんですけど、20年後くらいに子供が育ったら夫婦だけだと家を持て余しますよね。
なので大体築20年位の戸建てが貸しに出されている感じでした。

中には築30~40年とか経過している家もありましたが、写真から見ても明らかに老朽化を感じて断念。
自分は良かったけど、娘には綺麗な家で過ごしてもらいたいなと思ったから。

~~~~~~~~~

ここからは、『どうやって探し、どんな基準で決めたか』ですが、物件を見に行くのって結構しんどくないですか?という事で多くの物件を効率よくみるためにオンライン内見をフル活用しました。正直なところ、水回りが綺麗なら我慢できると思ったので、その点を中心にですね。

2,3か月で大体15件くらいオンライン内見して、今回選んだ物件を見つけたわけですが、ざっとこんな感じの条件。

・家賃10万円/月
・駅徒歩8分(最寄駅から大手町迄45分)
・築18年
・3LDK
・庭無し
・駐車場1台分

・3年間の定期借家契約
※同じエリアのマンション(2LDK)が全込み9.5万円程

定期借家契約というのが結構肝な所で、3年間の契約の後、オーナーが望んだ場合は借り手は絶対に退去しないといけないという事です。
ただ、不動産屋曰く、割と契約更新に至ることも多いという事でした。
今、事情があって住んでいないのに3年後やはり住むという判断をするオーナーは少ないようです。
売却するから出て行ってという事はあるかもしれませんが、安定して家賃が入ってくるのであれば貸し続けても良いかな?という事もあるようですね。

自分達夫婦は戸建てに強い思い入れがある訳ではなく、赤ちゃんが夜泣きしてお隣や階下に迷惑を掛ける
(掛けているのでは?と心配になる)のが嫌だったからなので、3年後、オーナーから出て行ってほしいと言われたら
次はマンションでも良いかなと思ってます。
(その頃娘がお利口さんだったらという条件)

~~~~~~~~~

という形で戸建て賃貸を決めたわけですが、ここからが非常にラッキーだった。
不動産屋と話をするとオーナーさんが1階部分はリフォームするとの事。
家賃は最初の条件と変わらずです。

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キッチン周り
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洗面台
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浴室
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トイレ

これは棚から牡丹餅でした。
元々の水回りも全然許容できる範囲だったのに、
新しい設備はこれまで賃貸で住んできた自分がアホかな?
と思うほどに綺麗で大満足でした。

子供が産まれると家を買うって人多くて、人によってはマンションよりも戸建てを望む人が多いと思います。
新築建売がバンバン建ってて、売れてると思いますけど、思った以上に世の中にはまだ住める中古住宅が多いんだろうなという印象です。

特に、
20年くらい前に戸建てを買った
50代後半から60代前半の世代
が、
子供が巣立ち家を持て余すといった状況が今後増えると思うんですよね。

結局世の中需要と供給で価格が成り立つので、今高い金出してすさまじい速さで値下がりする建売戸建てを買うよりは、もうちょっと待ってバブル世代が手放す戸建て住宅を修繕して住む方が結果得するんじゃないかな、と思った次第です。

この考えが吉と出るか凶と出るか・・・。
皆さんの意見は如何ですか?

※ちなみにリフォームされると聞いたときに据え付け食洗器が付く!
と言われテンション上がったのですが、入居してみたらついてませんでした。
なので結局シロカの食洗器を使い続けています。

根無し草な人間は老後をどこでどう過ごすのか

みなさんはどんな家で育ちましたか?

僕の実家は農家の祖父が持っていた土地に父が結婚する際に
純和風の戸建てを建て、その後変わらずです。

父親は土地代ゼロ、建物代1500万円の7LDKの家を35年前に建ててます。
その後リフォームや壁の塗装塗変えなどで計1000万円程を要したらしいので、
2500万円÷35年≒72万円/年≒6万円/月という高コスパですね。
※幸運にも父親は転勤無し、転職無しで一つの会社に勤めあげられたので。

自分の父親は生まれ育った村で農業やりながら地元の友人と交流し、
母親もママ友(の中でも気の合う人)と仲良く過ごしてます。

ちなみに自分は今のところは完全な根無し草です。

今のところ自分たち夫婦の今後の作戦は、

『このまま家は買わず、子供の人数・成長、
仕事の都合などに合わせて転居しつつリタイヤするまでは借家住み』

最終的には夫婦二人とも長男長女なのでお互いの実家の愛知のどちらかの家に
安く平屋でも建てて20年位住むのが良いのかな、と考えてます。
※もしくはお互いの両親が他界or施設に入るときに売却(出来れば良いけど)
 して、駅近中古マンションを関東に買うか。

このまま自分と妻が子育てを終え、住む所も転々として過ごした場合に
問題なのは地域との繋がりも友人関係も乏しい環境で老後を過ごせるのか?
という点です。

・転勤族で老後に地元に帰って過ごしている方
・地域との繋がりはあまり無いけど、趣味を通じた友人が沢山の方
とかは現役世代の頃から心掛けや準備などしていたのかなぁと。

ちなみにもう叶わないけど、
本音では父親の様なマイルドヤンキー路線が最強だと常々思ってます。
うちの父親も正にこんな感じの現場たたき上げだったのでね。

子供の写真や動画をどう蓄積するか

6月半ばに娘が産まれて早2か月ほど経過しています。

この2か月は自分と妻、両祖父母含めて相当数の写真や動画を撮影しました。

そこで今のところどうやって娘の記録を残しているかを纏めたいと思います。

 

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1.みてね

・詳しい使用方法はリンク先に書いていますが、推し機能は

 ①楽!データを入れれば登録した祖父母が勝手に覗いてくれる。

 ②写真容量無料でとりあえず全部ぶち込める

 ③フォトブックを自動作成してくれる(購入は有料)

・逆にデメリットは

 ①3分以上の動画を載せる場合はプレミアム会員化が必要(480円/月)

 ②10分以上の動画はプレミアムでも不可

 ③パソコンからのアップロード(写真&動画)も要プレミアム

 

金さえ払えば、10分以上の動画不可な点以外は万能ではないかという感覚です。

mitene.us

2google photo

・グーグルアカウントを持っている人であれば便利さはご存じかと。

 自分もずっと愛用していましたが、21年5月までで容量無制限が終わり、

 それ以降は15GBを超過したデータは有料という事態(100GBで250円/月)

 自分はpixel3aを使用しているため、写真であれば無制限となっています。

 そのため、しばらくはpixel3aで、次のスマホも5を購入しようかなと。

 それ位にGooglephotoって便利なんだよなぁ・・

japanese.engadget.com

3.youtube

youtubeって聞いて、そんなプライバシーが危ないでしょ、youtuberなんてという方多いと思いますが、"非公開動画をひたすらアップロードする"という方法です。

・この方法だとみてねでカバーしきれない3分以上、15分以上の動画も無制限にスマホ一つでアップロード可能です。祖父母への共有はyoutubeのユーザーIDを共有すればOKということで、非常に簡単かつ強力な方法かと思います。

4.facebook

facebookは日本ではあまり使っている人いませんが海外行くと誰もが使ってますよね。人と人の交流サイトではあるもののアルバム機能タグ付け機能に優れてるので、私は娘のアカウントを作成し(ただし年齢制限があるので一旦自分名義)、そこに"みてね"よりは厳選した写真を都度格納しています。

 

5.オンラインクラウドを使う(有料)

GoogleAmazonAppleが提供するクラウドサービスを活用する方法もありますが、個人的にはずっと使い続ける(子供のデータって非常に消しづらい)有料サービスって急所を握られているに近いと思うので、極力この方法は使いたくないなと思ってます。

 

6.外付けHDD等を購入する

これは迷いました。数TBの大容量のディスクを買えば一機解決やんと思いましたが、賃貸暮らしで引っ越しも多い中でモノを増やしたくない。また自分が住んでいる家が火事や水害にあったり、機器が故障するリスクってyoutubefacebookmixi(みてねの運営)がデータを不意にロストする可能性と比べたらどうなんだろうという考えで導入しませんでした。

 

以上が自分が現時点で使っている子供の写真や動画を保管する方法です。

まあ2年も3年も続かない可能性もあるけど、会社の先輩からは『動画は絶対たくさん撮った方が良い、あれば子供が育った後も自分の宝物だから』というアドバイスをもらってるので、信じて続けてみようかなと定点動画をたくさん撮りひたすらyoutubeへアップロードしています笑

 

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娘が産まれた話

6月下旬に娘が産まれました。

去年9月に妊娠が発覚し早9か月間、コロナ拡大やテレワーク増加の中、

色々と試行錯誤をしながら奥さんを支えつつもこれからの生活基盤を整えてきたものの今回、

出産&子育ては一筋縄ではいかねー!!

という事を強く感じることとなりました。

【4月】

 奥さん(小学校教員)が無事産休入りし職場を離れる。

※タイミング的にはベストだったみたいです。新学期始まり担任を持つことなく4月はフリーだったので負荷も少なかった。

 昨年も元々妊活中という事もあり、負荷の少ない2年生の担任にしてもらっていました。

GW以降は自分と奥さんの実家の中部地方に戻り里帰り出産準備に入りました。

【5月】

 僕はGW明けも東京に戻らず、自身の実家でテレワークを継続できました。

仕事は現場作業を持たない所謂オフィスワークでメール、WEB会議、Excelパワポで業務が進んでいきます。

コロナで唯一良かったことです。東京⇔地元を行ったり来たりでは自分の体も持たなかったかもしれない。

なお私の実家はド田舎の6LDK庭付き大豪邸です。

※祖父母が農家だったので土地がタダだっただけ

早々にテレワーク環境を整えそんなに仕事に差し支えることなく実家から業務にあたりました。

※高校卒業以来、母親と日常的にお昼を食べる生活でした。

【6月】

 いよいよ近づく奥さんの出産。予定日を少し過ぎた下旬に生まれたけど、コロナ禍で立ち合い出産の制限は厳しく、

・立ち合いは夫のみ

・生まれる直前に産婦人科に呼ばれ、分娩室の前で待たされる

・生まれて2枚写真を撮ったら、『パパは外へ・・』と言われ退出

『これで次会えるのは5日後か・・』と思い一度実家に帰ると、出産直後の奥さんから電話がありました。

・赤ちゃんの呼吸が安定しないため、大学病院へ緊急搬送されることとなった

・父親であり自分が夜間に病院へ行き、話を聞く必要がある

・訪問先は大学病院のNICU(新生児特定集中治療室)

心臓や肺に先天性の問題があるのか、、もしかしてこのまま呼吸が弱って死んでしまうんじゃないか、、色んな考えが頭を過りました。

夜間の病院に行くと、今年の夏ドラマ、『ナイトドクター』で見たような緊迫感のある病室。

我が子はすぐそこにいるのに何故か医師と看護師に着席を求められ、説明を聞くことになりました。

話を聞くと、どうやら出産時に赤ちゃんの便や子宮内の羊水を飲んでしまったようで、

肺のレントゲンも白くなり、呼吸も苦しくなったよう。しばらく病院で様子を見る必要があるが直ちに命に別状はないという事でした。

何枚も書類にサインをし、入院に向けたガイドをiPadで見せられてやっと我が子の顔を見ることが出来ました。

腕も口も鼻も管につながれていて酷く苦しそうに胸を膨らませながら呼吸をしている姿を見て自分も泣いちゃいました。

その後は奥さんが退院するまでは自分が毎日病院へ通い見舞う毎日でした。

まさか母親よりも早く、5日間会えないと思っていた娘のオムツやお風呂の対応をするとは想定外でした。

出産直後に母親の免疫を赤ちゃんへ移すために一番搾りの母乳が必要と聞き、シリンジを探したり、

上司に掛け合って当面の仕事を全部先送りさせてもらったりと1週間くらいはバッタバタでした。

その後は奥さんも退院し一緒に見舞ったりしつつ、7月初旬には退院できるかな‥?と思った矢先にもう一つ想定外が発生するのでした。

【7月】

 順調にいけば退院かな?と思って見舞った日、娘の顔がやけに苦しそうで、

どうやら昨晩から熱が出て、今は細菌感染の疑いもあるため抗生剤を投与しているとのこと。

並行して尿、髄液、血液の細菌検査をしているという事でした。

※通常は赤ちゃんは母親の免疫を受け継いでいるためウイルスや細菌の影響を受けづらいので結構異常事態らしい

心配ながらも医師や看護師さんからは『ミルクは飲めているし、よく泣いている』という言葉を胸に帰宅したわけです。

次の見舞いは2日後、、という事で翌日は『便りがないのは良い知らせ』という事で実家で悶々と過ごしていたわけですが、夕方位に病院の先生から電話があり、

・髄液から細菌( B群連鎖球菌(Group B Streptococcus : GBS))が見つかった。

・診断名は髄膜炎だ。

・今のところは熱も下がっているが詳しいことは明日話します。

自分は髄膜炎って言葉を聞いたときに、結膜炎と似てるな、ばい菌入っちゃったのかな?と思って電話を切ったのだが、

その後調べてみると髄膜炎の恐ろしさに震えました。

無題

・産まれたばかりなのに死ぬ可能性もある病気になるなんて

・命が助かっても重い障害を持ったらどうしよう、5体満足で産まれたのに直ぐにそれを失うなんて

・自分のこれからの人生どうなるんだろう(仕事、生活、お金の事)

奥さんにも、自分の父母にも話せず全く眠れない夜を過ごしました。

次の日、大学病院で奥さんと待ち合わせの上、病院へ。

髄膜炎の事実を切り出せないまま病室に入り、医師から話を聞きました。

髄膜炎は本来非常に怖い病気

・ただ、娘さんはNICUに入っていたことで発見が非常に早期&抗生剤治療を迅速に開始できた

・普通、院外から搬送されてくる髄膜炎の赤ちゃんは顕微鏡ではっきり見えてしまうほどの細菌が含まれているが、

 娘さんから検出された細菌は本当にごく少量だった。

・100%断言はできないものの、後遺症の可能性はないだろう

肺に水が入ったことで、それが命を救う間接的な切っ掛けになるなんて思いもしませんでしたが、娘は非常に幸運だったようです。

一般的にあ37.5度以上の熱が出たら結構異常な事態らしく、明日の朝病院へ行くという判断をせずに出来るだけ早く病院に行った方が良いようです。今後赤ちゃんを迎える方にも知っておいて欲しいと強く願います。

【これから】

ここまでつらつら書きましたが、まだ娘はNICUに入ってはいます。

ただミルクもたくさん飲めるし、元気に泣いており、体も順調に大きくなっており、順調にいけばもうすぐ退院です。

生まれてからの約1か月弱、普通の父親が経験できないたくさんの経験をさせてもらいました。

今ままでこういう話を聞いたことがあまりなかったんだけど、たぶんSNSや人から聞く話は『順調に何事もなく育った赤ちゃん』ばかりだったんだろうなと思います。

この記事が少しでも同じような経験をしているor今後する方に伝われば幸いです。

老いていく両親との付き合い方をどうする?

現在、普段住んでいる千葉県から離れ、愛知の片田舎の実家に居候しています。

嫁ちゃんが現在妊娠10か月と出産間近という事で、GW明けからは同じく愛知県の実家に里帰り中。自分も今の会社は概ねテレワークでもOKのため、こっちに戻りできる限り嫁ちゃんとは近くで過ごしているといった状況です。

高校を卒業して都会の大学へ進学し早15年、久々に実家に戻り高齢者に片足突っ込んだ両親と過ごす中で見えた事を幾つか書いていきます。

1.モノ多い問題

 実家は御覧の通り田畑に囲まれた7LDK広めの一軒家です。

 今両親は3部屋程しか使っておらず、残りは埃を被った旧子供部屋、大量の物置部屋と化していました。

このままでは使っていない部屋には汚れが溜まり、不要なものが貯まり、いずれはごみ屋敷まっしぐらな為、両親を説得し毎週末一緒に片づけ実施。近所の農家のおっちゃんから軽トラを借り、自宅⇔焼却場を往復すること4回、不要なものが減り、将来もっと両親が高齢になった際にやってくる『実家の片づけ問題』を先行して片づけることが出来ました。

2.無趣味だった父親

 定年再雇用まであと1年の父親、仕事ばかりで無趣味だったようですが、なんとDIYに目覚めていました。

コロナ禍で出かけられない中、引き籠ってしまった高齢者も多い中で、自宅に広い庭があり、近所のホームセンターでレンガや材木を買い集めてコツコツ色々作っていて結構安心した自分がいます。これならボケないかな、願わくばご近所ともっとお付き合いして人と話すことを継続してもらえると安心です。

3.実家の食糧基地化

 祖父母が農業をしていたので、農地を幾ばくか持っているので、以前から玉ねぎやニンジンなどを育てては段ボールに入れて送ってくれていました。新鮮でおいしいしので嬉しいのですが、いかんせん毎回送料を掛けて送ってきてくれている。何かもったいないなぁと思っていたので、昨年

『もっと、小さくて単価高い野菜作ってよ!』

と言ってしまって若干父親をイラつかせてしまったのだが、今年はなんとニンニクを大量に作ってました。

国産ニンニク一切れ300円・・最高。

あと高単価な野菜って何だろう、アスパラガスとか唐辛子とか良くないか。

4.もっと年老いた時の為に

 今はまだ元気とはいえ、これからどんどん弱ってくるし、二人仲良く施設に入ったり、亡くなるとは限らない。

そういう意味では今回一度中期的に実家の子供部屋から東京オフィスと仕事が出来た経験は結構貴重でした。

近所のリサイクルショップでオフィスチェアとディスプレイをタダ同然で仕込み、東京のオフィス、千葉の自宅とほぼ変わらない作業スペースが出来たので、両親に何かあったとき、子供が病気になったとき、冠婚葬祭時には気軽に行ける場所になったと感じます。将来の介護離職増加を伏せる手掛かりになりそうだし、医療費や介護費の税負担を減らすためにも、テレワークには補助金出して、推進していくのもいいよなぁと思う次第です。まぁみんなが出来るわけじゃないけど。

5.両親のお金の使い方

 世帯が違って財布が違うのだから、気にする必要なくない?とは言ってられません。

最後にはきっと子供が幾ばくかの医療費や介護費用、住宅費を負担をする必要があるなら、

『両親の出費を減らす』=『自分の将来資産を増やす』

ことになると思うんですよね。

今のところこんな感じです。もっと良いアイディアあるかな。

スマホの契約をドコモからahamoへ変更:10,000円/2人/月→月5,000円/2人/月

・huluに加入する:1,000円/月でドラマ映画がほぼ無尽蔵 ※今までDVDBOXを買ったりレンタルしてた

・冷蔵庫を大きくて古いタイプから小さめの最新機種へ変更:冷蔵庫の奥で食べきれず残る廃棄減

・余らせていた畑を農協へ貸し出す:これで我が家も地主として不労所得(月千円・・・)を受け取れることに。

・自転車を母親にプレゼント:健康増進のために毎日の出勤が自転車になりました、今のところ楽しく乗ってます。

6.終わりに

 今の生活も嫁ちゃんが無事出産し、2か月くらい経ったら終わりでまた千葉県に戻る予定です。

なんだかんだ早く嫁ちゃん&娘ちゃんと一緒に家族三人で暮らしたい思いも強いので。

ですけど、数か月だけでも両親と再び暮らして、今の状況の把握&将来の想定が付いたことは良かったなと思ってます。